WEBでちょい旅 一厘録 ICHIRINROKU

1rinroku.jp 「一厘録(いちりんろく)」は旅での出会いをコンセプトに、日本のローカルな文化を紹介するサイトです。

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雄勝硯石プレート「絆」(宮城県×新潟県)2013.09.05 / zakka

硯の生産量日本一を誇る宮城県石巻市雄勝地区。原料は地元で採れる「雄勝石」と呼ばれる良質な天然スレート(粘板岩)だ。2012年10月に創建当時の姿で“復原”した東京駅丸の内駅舎の屋根瓦に使われているのも、東日本大震災の津波被害を生き抜いた雄勝のスレートである。

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じゅうねん(えごま)(福島県)2013.08.27 / food

子どもの頃、夏の昼ごはんといえば「ひやだれうどん」だった。
我が家で言う「ひやだれ」は、「じゅうねん」という実で作る冷たい汁のこと。
じゅうねんを、焙烙で軽くあぶり、すりばちで丁寧に擦ったら、砂糖、味噌を適当に加えてさらに擦って、冷たい水を加える。
たったこれだけ、いたってシンプル。

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あけがらし(山形県)2013.08.20 / food

「ご飯の供(お供)」より「ご飯の友」のほうがいい。供が「これ、わし(ご飯)をおいしくせい」「ははーっ!」という主従関係なら、友はあくまで対等だ。何というか、お互いに主張しつつ尊重し合い、刺激を受けながら高め合う関係。後半は熱愛発覚した芸能人の事務所がFAXで出すコメントみたいになったが、とにかくご飯をおいしく食べるための補佐ではなく、むしろそれが食べたいがためにご飯をよそうくらいの強さを感じさせるのだ、友は。

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伊勢うどん(三重県)2013.07.30 / food

三重県伊勢市を拠点に活動するクリエイティブユニット「EMELON」が、式年遷宮を祝してプロデュースしたおしゃれな「伊勢うどん」を発見しました。コシはおそらくうどん界最弱クラス。讃岐や稲庭と対極を成す柔らかさ。「伊勢うどん」を初めて食べたときの偽らざる感想は「や、柔っ!」。あの戸惑いを思い出しながらも、清らかで、それでいて茶目っ気たっぷりのパッケージデザインに惹かれ、人生2度目の「伊勢うどん」体験をしてみることに。

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いぶりがっキー(秋田県)2013.07.22 / food

漬け物のことを秋田では「がっこ(雅香)」とも呼ぶ。香り高い発酵食品にふさわしい呼び名といえる。そこに燻製のかぐわしさが加わったのが「いぶりがっこ(いぶり漬け)」だ。「燻した漬け物」という意味を持つ秋田の名産品には、雪国ならではの工夫が生きている。

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殿様のだだちゃ豆(山形県)2013.07.02 / food

子供のころから酒の肴が大好きで、飲みもしないのに親がうまそうに食べているおつまみを「ちょうだい」とねだっていた。大人になった今でも酒は弱いので、飲み会などの席ではもっぱら「下戸の肴荒らし」である。夏のおつまみの定番・枝豆も好物だが、僕だけビールも飲まずひたすらぷちぷち、ぷちぷちと口に放り込むのだから、つまみのバランスを考えながら飲んでいる人にとっては迷惑な話だろう。

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ARABAKI ROCK FEST.(宮城県)2013.06.18 / event

東京から東北新幹線に乗って約1時間40分、桜を追いかけるように春の宮城へ。やってきたのは、東北最大級の野外音楽イベント「ARABAKI ROCK FEST.」。先輩格の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」と「RISING SUN ROCK FESTIVAL」が夏の“二大邦楽フェス”なら、こちらは“春フェスの代表格”だ。13回目を迎えた今年は、2日間で過去最多の4万5730人が訪れた。

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牛乳瓶ウニ(岩手県/青森県)2013.06.11 / food

「あまちゃん」も「じぇじぇじぇ」と感動したウニ。そう、ウニの季節が今年もやってきました。ああ、炊きたてのご飯にウニを惜しげもなくのっけて食べたい。カレールーのようにのっけて食べたい。そんなふうに思ったことはありませんか。私は今このときも、心からそう思っています。

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またたび米とぎ笊(福島県)2013.05.28 / zakka

土鍋でごはんを炊くようになって10年。鍋は3代目、おひつは2代目になりました。野崎洋光さんの料理本『おいしいごはんが食べたくなったら。』がきっかけでしたが、炊飯器を捨てて気づいたことは、日本人はずっと昔から、お米をおいしく食べるための知恵や工夫を編み出してきたんだなということ。以来、研ぎ方や保存にも気を遣いたいと思うようになりました。道具もそう。この米研ぎ笊は、雪深い奥会津の職人が編み上げたもの。気張らない姿が、我が家の台所を和ませています。

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大槌復興刺し子プロジェクト(岩手県)2013.05.17 / zakka

天正年間から南部藩(盛岡藩)の港町として栄えた“水産のまち”岩手県大槌町は、三陸のほかの市町村同様、東日本大震災とその後の大津波や火災によって壊滅的な被害を受けた。家や仕事、大切な人を失った大槌の女性たちが、再び歩き出すために始めたのは、日本の伝統工芸「刺し子」づくりだった。

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